ミニマリストというライフスタイルは、ある意味で難易度が低く、真似しやすいものです。
だからこそ思想が抜け落ちて、単純に物さえ減らせば正しいという発想に陥りがちです。
これまでいろいろなミニマリストの発信を見て、自分の生活に取り入れてきました。
そのなかで、さすがに生活レベルを落としすぎだと感じた「限界ミニマリスト」の事例をまとめます。
限界ミニマリストの生活スタイル 10選
先に断っておくと、これから挙げる事例は基本的に真似しないほうが良いものばかりです。
もちろん自分で試して限界を知ること自体には意味があると思っています。
トイレットペーパーを使わない
東南アジア式に、ユニットバスのシャワーと手でお尻を洗うというミニマリストがいて、さすがに驚いたことがあります。
個人的には、そこまで生活レベルを落とす必要があるのか疑問です。

トイレ掃除は素手でする
こまめに掃除すること自体は良いのですが、素手でトイレ掃除をするミニマリストもいます。
不衛生なので、せめて道具を使って掃除するべきです。

下着を履かない
こちらも男性のミニマリスト系YouTuberの間で流行っているスタイルです。
トランクスなどを履かず、そのままボトムスを履くというやり方です。
不衛生になる可能性が高いので、下着は履いておくべきだと思います。

服が破れても縫って着続ける
文字にすると良さそうに見えますが、実際にボロボロの服をさらに縫い合わせて着ている姿を見ると、清潔感とは程遠い印象になります。
服はある程度、消耗品として買い替えたほうがいいでしょう。

湯シャン
これもミニマリストの間で流行っているスタイルです。
髪だけでなく、体もお湯だけで洗います。
実際に挑戦したこともありますが、油分の汚れはきちんと落とすべきなので、せめて石鹸くらいは使ったほうがいいというのが結論です。

寝袋だけで寝る
ミニマリストを始めようとした人が挑戦しがちなスタイルです。
ただ、続いている人をほとんど見たことがありません。
枕なし、床に薄い寝袋だけという環境は、睡眠の質を大きく下げます。
QOL全体が落ちてしまうので、せめて薄いマットレスは使いたいところです。
栄養のないものを食べ続ける
完全栄養食だけ、玄米だけ、オートミールだけ、というように偏った食事を貫くスタイルも、ミニマリスト初心者がやりがちです。
こちらも継続できている人を見たことがありません。
長期的に見れば、ある程度は食材を買って自炊するべきです。

家電を極力持たない
ガラケー以外のものを一切持たないというスタイルです。
洗濯は手洗い、冷蔵庫なし、IHヒーターも使いません。
これに挑戦していたミニマリストがいましたが、やはり続きませんでした。
生活レベルは、落としすぎないほうがいいというのが実感です。
インフラを極力使わない
ガスを使わない、電気も使わない、水も極力使わないというスタイルです。
ブレーカーを落として日の光だけで生活し、シャワーもコールドシャワーにします。
たまに「限界一人暮らし」勢がこれに挑戦しています。
目的は光熱費の節約ですが、これも長くは続かないはずです。
先に精神のほうが参ってしまいます。

家に住まない
道楽として「浮浪者になってみました」と宣言するミニマリストもいますが、
これもあくまで一時的な試みで、継続している人は見たことがありません。
派生として古民家に住んでみた、倉庫に住んでみたという例もあります。その生活を長く続けられている人がいるなら、それは本物だと思います。
そしてそういう人は、そもそも発信すらしません。非ビジネス系ミニマリストの究極形が、このスタイルなのかもしれません。

海外(カナダ)で生活するにあたって、東京よりはるかに物価が高いという現実がありました。
定番のポテトチップスが1袋450円、フードコートの食事が最低でも1500円はかかります。
しかも学生ビザなので働くことができず、生活レベルを落とさざるを得ませんでした。
日本ならコンビニに行ったり安い定食屋で外食したりできますが、それが一切できません。
つまりできることは、まず生活レベルを落として節約することだけでした。
せっかくなので自分の限界まで落としてみて、どうしても生活レベルを上げざるを得なかったものをまとめました。

ミニマリストの生活レベルを落として気づいたこと 7選
ここからは、実際に試したときの記録です。
海外のシェアハウス生活という条件で、一度、自分にとっての極限まで生活レベルを下げてみました。
その中で、どうしても無理だったものがいくつかあったので記録しておきます。
トイレットペーパー無しの生活
極限生活系の人はトイレットペーパーを使わずにお尻を洗うそうですが、やはり無理でした。
消費するのは週に1ロールほどですが、人間らしい生活には不可欠でした。

湯シャンだけの生活
ミニマリストがよく取り入れる湯シャンです。
髪だけでなく体もお湯だけで洗うのですが、実際に試した結果、
せめて石鹸は使うことにしました。
カナダは湿度が低く乾燥しているうえ、シャワーしか浴びられません。
日本のように毎日湯船につかることができないので、せめて石鹸で皮膚の汚れを分解しておきたいというのが理由です。
それに風邪などの予防で手を洗う際にも、結局は石鹸を使うことになります。

飲料水は水だけの生活
筋トレをしている人なら、1日2Lは飲むと言われる水です。
カフェインも利尿作用のある成分も含まない水を、温めた白湯で飲むのは体に良いとされています。
そこで半年ほど白湯だけで過ごしてみたのですが、
1日に飲む水分量そのものが下がってしまいました。
緑茶が好きなので、緑茶ならいくらでも飲めます(そのぶんトイレの回数は増えます)。
ただし学校に持って行くのは水にしています。
お茶はトイレの回数が増えてしまうためです。

小麦だけの生活
カナダで食費を抑えるために、パンやパスタ、オートミールといった小麦中心の食事にしていたところ、アレルギーが出たり体調を崩したりしました。
結局のところ日本人なので、玄米、味噌汁、蕎麦、納豆を食べるほうが健康的でした。
食費はかさみますが、健康にだけは投資せざるを得ません。

歯磨き粉を使わない生活
歯磨き粉を使わないミニマリストもいますが、これも無理でした。
北米では日本の10倍以上の診察料がかかるため、歯の健康にはとくに注意が必要です。
そのためデンタルケアの水準だけは、下げられませんでした。


まくらを使わない生活
床に直接寝るミニマリストもいますが、さすがに眠れませんでした。
枕なしにも挑戦しましたが、こちらも同様です。
1日の3分の1は寝具の上で過ごすので、自分の体質に合ったものが必要です。
シェアハウスなので寝具一式はありますが、最近は腰が痛いので、ネックピローを腰のサポーターとして挟んで使っています。

MacBookAirだけの生活
Web制作の仕事だけであれば、MacBook Air 1台で完結できます。
そこで思い切ってMacBook Airだけで仕事をするようにしましたが、問題なく生活できています。
ノートPC1台で仕事が完結すると、持ち運びがラクになり、働く場所を選ばなくなるという大きなメリットがあります。
もちろん込み入った作業では大きめのディスプレイが必要になるので、まだ改善の余地はあります。

ミニマリストの生活レベルに関するよくある質問
- 生活レベルはどこまで落としていいのですか?
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健康と衛生に関わる部分は落とさないでください。実際に試した結果、トイレットペーパー、石鹸、歯磨き粉、寝具、そして食事の栄養バランスは下げられませんでした。ここを削ると、医療費や体調という形で結局は高くつきます。
- 湯シャンは実際どうでしたか?
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髪も体もお湯だけで洗ってみましたが、せめて石鹸は使うという結論になりました。乾燥した地域でシャワーしか浴びられない環境では、皮膚の油汚れを落としきれません。風邪の予防で手を洗う際にも、結局は石鹸が必要になります。
- 食事を1種類に絞るのはありですか?
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おすすめしません。食費を抑えるためにパンやパスタなど小麦中心の食事にしたところ、アレルギーが出て体調を崩しました。玄米、味噌汁、蕎麦、納豆に戻したほうが健康的でした。食費はかさみますが、健康には投資せざるを得ません。
- 寝袋や床で寝るスタイルはどうですか?
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睡眠の質が大きく下がるのでおすすめしません。実際に床寝も枕なしも試しましたが、眠れませんでした。1日の3分の1は寝具の上で過ごすので、ここは自分の体質に合ったものを使ってください。
- やりすぎのミニマリズムを避けるにはどう考えればいいですか?
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ミニマリズムは目的ではなく手段だと考えてください。自分の目的を果たすために物を減らしているのに、その減らし方が目的を損なっているなら本末転倒です。極端な事例の多くは節約が動機なので、資金に余裕があるならそこまでする必要はありません。
まとめ
やりすぎのミニマリスト生活の背景には、節約という動機が大きくあると思います。
逆に言えば、十分な資金があるならそこまでする必要はないのではないかとすら思います。
※ホテル暮らしや外食メインにすれば、持ち物の量はさらに減らせます。
ミニマリズムは、自分の目的を果たすための手段です。手段が目的を損なっているのなら、それはもうミニマリズムとは呼べないのではないでしょうか。






